禁断の箱を挙げた乙女

神々が作り上げた最初の人類、パンドラ

女神が美しいとはもはや定説だと言っていいかもしれない、では逆に神ではない人間達の中にもそうした美しさを備えているものは沢山いる。それこそゼウスがヘラの目を盗んでここぞとばかりに浮気を楽しんでいた相手は、女神だけではなく人間の女性も当てはまるからだ。ただそうした人間の女性に対して愛情が深く表現されているように見えるが、主神としてのゼウスが必ずしも人間たちに対して慈悲深い感情を持っていたとは言い切れない。その一端を知ることが出来るのは、まずは人間がそこまで高い文明を持っていなかった時代にまで遡って話をしなければならない。

人間が世界に誕生したとき、神々はあることを禁忌としていた。それは人間に火を与えてはいけないというモノである、文明は発達するかもしれないがそれによって何をするか検討が付いていたからと分析できる。そのため神々が司る命を生み出す神聖な火を人間たちに与えてはいけないと、ゼウスは硬く禁じていた。ただそうした反対を押し切って人間たちに火を授けた神がいる、その名も『プロメテウス』。純粋に人間達のことを思い、天地創造の力すら持っている神の焔をプロメテウスはそれが人間達の幸せに繋がると信じて、ゼウスの意向を無視して渡してしまうのだった。その結果、文明は進化することに成功したが、火を用いて戦争を引き起こすまでになってしまったことでゼウスを始めとした神々が怒り来るう。罰としてゼウスはプロメテウスを岩山に張り付けにされ、大鷲にその身を嬲られる刑に処されるのだった。その刑はヘラクラスに助けられるまで継続することになるが、それで神の怒りは収まる事は無かった。

次にゼウスが行動して起こしたのが、プロメテウスの弟であるエピメテウスをターゲットにして、ある者を創造する。それは神々があらゆる神として備えている性質を含んだ人間女性『パンドラ』だ。人間離れした容姿によってエピメテウスはパンドラに興味を持つ。しかしそれが全ての始まりであり、パンドラという名を広める事態を引き起こすことになってしまうのだった。

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禁断、パンドラの箱

プロメテウスが起こした反逆によって怒りに狂ったゼウスたち神々の報復はまだ終わらなかった、そしてその道具として創造されたのが有名なパンドラという女性だ。彼女は神々の気性とも言うべきものを委ねられると、プロメテウスの弟であるエピメテウスの元へ送るのだった。その時パンドラは神々から持たされたある物を持っていた、これが有名な『パンドラの箱』である。導かれるままエピメテウスの前に現れると、パンドラの美しい容貌に心奪われたエピメテウスは彼女を自身の妻として迎え入れ、それからの生活が始まる。

ただひとつ不安要素として在ったのがパンドラの箱だ、決して明けてはならないという禁を受けていたパンドラだったが、どうしても箱の中身が気になってしまうようになる。それもそう、彼女は奔放な神々の性質を受け継いでいる、神の気性を持つ女性だからだ。好奇心旺盛、我慢という言葉を知らない性格を持っている彼女にとって『開けてはならない』は、『開けるしかない』へと変わるのに時間は掛からなかった。開けて直ぐに閉めればいい、恐らくそんなことを考えていたのかもしれないが、そうした一瞬の気のゆるみがもたらした結末は言うまでもない。

蓋が開くと、そこから現れたのは人間界にあらゆる災いをもたらしていった。貧困に飢餓、妬みに憤怒、あらゆる人間たちにとって害悪とされる災いが人間界へと散り散りになっていってしまい、パンドラは慌てて蓋を閉めるも、既に人間界には混沌とした状況だけが残されるようになってしまうのだった。かつて地上の楽園とも歌われた人間達は憎み、蔑み、辱め、貶める、あらゆる感情により平等が失われた世界が完成してしまう。どうすればとパンドラは思い悩んでしまうが、彼女が締めた箱の中からかすかな声が聞こえてきた。何事かと聞いてみると、唯一箱の中に残されたのは『希望』だけだった。この希望は開け放たれることは無かったが、ある解釈では希望が箱の中にあることによって、人は未来を見る事が出来なくなり、それによりどんなに絶望的な明日が待っていようと先のことを知る術がないため、まだ明日に希望を持つことが出来るようになっていると考えられている。

ただこの希望も最悪が封じ込められた箱の中にある希望だったことも有り、とある説ではこの希望もまた人間にとっての最悪ではないのかと考えている例もある。

女神についてもっとくわしく

美しくも、利用されるために生まれた女性

パンドラはプロメテウスによってもたらされた人間たちへの償い、裁きも兼ねて創造された女性だ。彼女を創造している過程においてあのアテナなどもパンドラに知性を与え、アポロンは彼女に美しい歌声を授けるといった、神々の至高により完成された『完璧な人間』と見ることが出来る。

しかして彼女は先に紹介したような嫉妬という感情に苛まれて男難に見舞われるような素振りも無く、ただその好奇心によって人々に災いをもたらす存在として語られてしまっているが、この話の続きでパンドラは決して不幸せな生涯を過ごしてはいない。その後エピメテウスとの間に子供が出来るなど、自らを道具として利用した神によりあらゆる災悪をもたらす存在になってしまったパンドラという女性は、ゼウスを始めとしたあらゆる神々からその責任を押し付けられた被害者なのかもしれない。

目指すは美魔女