貞潔の女神

純潔を守った女神

女性は恋多き存在であるといわれるが、それは現代だからこそ出来るスタイルだ。現実においてそのような夫以外の男性に対して恋慕を抱く事はかつて禁忌とされ、もしも不貞行為があろうものなら罰を受けなければならないといった風習も、かつてこの日本にも存在していた。現代の世界でも様々な風土によって固定されている地域によっては女性は生涯一男性に身を捧げ、その他の男性と逢瀬を結ぶ事を禁ずるといった所もあるだろう。中には一族繁栄のために家系に連なる男全員と交わりを交わしてもらうといった、常識で図る事の出来ない世界へと身を投じることになってしまった人もいると思う。様々な風習が存在している現代社会、やはり一人の女性として求めるのは唯一愛した男性としかその後の関係を結びたくはないと考えるのは自然なことだろう。もちろんその後の流れで他の男性に心奪われることもあるが、奔放な性を持っていると軽蔑の眼差しを向けられてしまう。そう考えたら神話上に登場する神々には不貞という言葉は通じないだろう、それはもう主神といっていいのかと疑ってもいいゼウスの浮気癖に悩まされているヘラを見れば良くわかる。ただヘラも激昂しても旦那には手を出さないのだから、ある意味よく出来た妻だといえるかもしれない。

ヘラによるゼウスの浮気相手たちに対する報復は凄まじい、それこそ命を奪われることも覚悟しなければならない。だからこそゼウスと交わった者は大半命からがら逃げるまもなくその命を奪われてしまうが、その中で数少ない嫉妬の咆哮を避けることに成功した女性がいる。かつてオリュンポス12神と戦い、その身を追われたティターン族の女性『レト』という女性だ。彼女はゼウスと結ばれたのだが、その後ヘラから受ける嫉妬という暴虐から身を守るために避難し、その後ゼウスとの間にできた子供を出産する。その子供は双子で、かの有名な狩猟と貞潔を司る女神『アルテミス』と、その双子の兄で芸術の神として崇められている『アポロン』だ。今回は美を司る女神特集なので、その美しく勇敢で、そして時に死をもたらす神としても伝えられながらも自らの純潔を生涯守りぬいた処女神として伝承されている『アルテミス』について話をしていこう。

美とは力。そして笑顔は美の剣です。

あまりの可愛さにゼウスの親バカぶりを発揮

ヘラから追い立てられる追跡を回避することの成功したヘラの子供として生まれたアルテミスは、父の威厳と母の美しさを兼ね備えたこともあって聡明な女性へと成長して行くこととなった・・・・・・、という展開にはならない。彼女のことを考えるとかなり面倒なことになるのだが、まず最初に話をしておくとアルテミスの美しさには父であるゼウスがまさかの子煩悩振りを発揮することになる。何をするにしてもアルテミスの言うことを聞いて、さらに彼女には様々な財を与えるなど甘やかしという言葉をこれでもかと受けて育つことになる。

そうなると非常に我侭な正確なのかと聞くとそうではなく、彼女の凄いところはその容姿もそうだが生まれた瞬間からとんでもないことをしているのだ。まずはアルテミスがヘラから生まれた直後、レトがお腹の中にいるアルテミスの兄であるアポロンを出産するために準備をしている中、生まれたばかりの彼女はなんと助産師として彼女を助けたという。さらに幼少時に父であるゼウスと再会したときには、自身を出産といった象徴たる女神であることを許してもらうなど願い出など、生まれた瞬間からしっかりしすぎている完璧少女として描かれている。そんなアルテミスだからこそ、ゼウスは益々気に入ったと見て良いだろう、恐らくはタイミングさえ合えば彼女にもその魔手を伸ばそうとしていたのではと見られるが、ヘラもそうなのだが、アルテミスの影には常に彼女の兄であるアポロンがその目を光らせていたので、さすがに分が悪かったのかもしれない。ゼウスの手の早さも二重の包囲網を掻い潜る事はできず、その後アルテミスはその命を賭すまで純潔たる体裁を守りきることに成功した。

純潔は乙女の命と考えていたアルテミス

処女神として伝えられている女神アルテミスだが、彼女の性質は貞潔の他に『狩猟』というもう1つの側面がある。この性質が影響して一説にはアポロンと同様疫病と死をもたらす死神として表現されることもあるほど、実はかなり気性の荒い神といわれることもある。そして彼女は純潔を尊いものとして考えており、自身を慕う者達がもしもそれを失う不貞行為に走るものなら罰を与えることも厭わなかった。したがっていたとある女性も男性と結ばれてしまったためにアルテミスの怒りを買ってメス熊にされてしまうというエピソードもある。ただその男というのが、これまたどうしてこんなところで出てくるのだろうという、浮気名人ゼウスが化けていたという。もうここまで来ると逆に褒めるしかないのかもしれないが、一方では結婚や多産を司る女神として崇められているアルテミスだが、彼女自身は男性には縁のない日々を過ごしていた。しかし、そんなアルテミスも女性として、とある青年に燃える恋心を抱くことがあった。

女神についてもっとくわしく

オリオンとの恋、シスコン兄貴の策略

アルテミスが唯一愛した男性として描かれているのがかの有名な狩人『オリオン』だ。精悍な佇まいと違わぬ豪快と逞しい言動、すべてが処女神としてその身を高めていたアルテミスにはその胸を強く打ち、このまま一線を越えちゃってもいいんじゃね? というところまで彼に熱い恋心を抱いていくのだった。

そんなアルテミスを止めるために謀略を仕掛けたのが子離れできないゼウス……、ではなく可愛い妹をどこぞも知らぬやからに渡すわけには行かないと立ちはだかった兄『アポロン』だった。彼はすぐさま行動に移り、オリオンを捕まえると彼を牡鹿に変化させ、そしてその鹿を何も知らない妹に弓矢で殺させるという、衝撃過ぎる策略を働かせてしまった。シスコンもここまで来るのかと呆れてしまうが、その後事実を知ったアルテミスはオリオンを殺してしまったこと、そして彼への愛を忘れる事が出来ない嘆きに苦しみながら、父にオリオンを星にして欲しいと嘆願し、父は彼女の望みを叶えた。これが俗に言うオリオン座の由来になり、その後もアルテミスは誰一人とした男性にその身を委ねることを良しとしなかった。恐らくはオリオンへの愛情が彼女の全てを支配し、彼の想いが消えなかったからこそ、奔放という不貞に走る事は無かったのかもしれない。

こう考えてみれば色々な性質はともかくとして、ゼウスの娘にしては一途な性格をしていると分析できるのではないだろうか。

目指すは美魔女
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